日本で起業家(アントレプレナー)がいなくなっていると感じていた中、NYで異業種交流会に参加し、「目からうろこが落ちる』思いでした。第39回NY異業種交流会での、私の講演に集まってくれた50〜60名の参加者の表情は真剣そのものだったからです。NY、NJ地区で様々な業種に携わるアントレプレナーの皆様のきらきら光る目、獲物を追う刺すような鋭いまなざしに向き合い、久々に緊張が走りました。講演を始めると、何人かの人はメモを始めました。納得した話には、相づちを送ってくる。しかしわからないと反応が返ってこないという、真剣勝負の講演会になりました。私のパッションとテンションは最高に盛り上がりました。
講演が終わっても1時間以上、質問者の列が途切れることはなく、話しは「経営と日米のクロスカルチャー」という講演内容から逸脱して人生相談にまで及びました。
ほとんどの皆様は一人または数人で事業を起こしてらっしゃいます。
バッグやブーケのデザイン・販売、ハーブの輸出、子供服のデザイン縫製販売、不動産、人材派遣、アメリカ企業文化のオリエンテーション請負、旅行、カレーチェーンの準備、ダンスカンパニー、太極拳教室など多岐にわたります。
俳優、料理人、学生でプロの道を目指されている方もいらっしゃいました。
アメリカで成功された地元日系企業で働く人や日本の企業で働きながら大志を抱いている方々などともお会いしました。
全員と真剣に向き合ってみて、私もPanasonic USAで起業を実践した先輩として、ささやかながらNYの青年諸君の手伝いを買って出る決心をしました。

21世紀の起業家達は、日本の中でなくアメリカという無限の可能性を育むこの地で誕生すると確信しています。日本という島国根性を取り払い、アジア文化のコラボレーションという形で力を発揮することでしょう。
尊敬する松下幸之助は30年前に『21世紀はアジア時代』と予言しております。
また『青年とは心の若さである』と80歳にして自分を青年と呼んでおります。

青年よ大志を抱け

岩谷英昭氏 (Panasonic USA 前会長、アメ★ドリ顧問)

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